中 部 -3 (60) |
60 | 御嶽山 | おんたけさん | 3,067m | 2.011 平成23年10月12日(水) 1,993 平成 5年 8月30日 |
単独 〃 |
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60. 御嶽山(御岳)
【 御嶽山 】
・ 長野県と岐阜県にまたがり、乗鞍火山帯の最南部位置する標高3,067 mの複合成層火山である。大きな裾野を広げる独立峰である。
・ 御嶽山は北アルプスから一歩分離し、周囲を円錐上に裾野を広げた巨大な独立峰であり、独特の風格を持っている。
・ 南北3.5kmに及ぶ頂稜部には、最高峰の剣ヶ峰をはじめ、6つのピークがある。近年のトピックとしては昭和54年にそれまで噴火の記録がなかった御嶽火山が噴煙を上げ、以来今でも強烈な噴気を上げている箇所もある。
・ 御嶽山は長い歴史を持つ信仰の山としても全国に知られている。今でも夏の最盛期には、夜を徹して登る信者の明かりが麓から山頂まで続くこともある。
・ 御岳山は御岳講で知られている信仰の山。
・ 木曽御嶽山や御嶽とも称する。また、嶽の字体を新字体で表記した御岳山や御岳などと表記されることも多い。標高3,000mを超える山としては日本国内で最も西に位置する。
・ 大宝2年(702)役ノ小角が開山したという伝説がある。修験道の道場として古くから登られてきた。
・ 別名、木曽御嶽山、以前は「御岳山」とも書かれた。木曽御嶽山や御嶽ともいう。また、嶽の字体を新字体で表記した御岳山や御岳などと表記されることも多い。
・ 御嶽火山は、乗鞍火山列の南端に位置する成層火山で、古期・新期の火山体が侵食期をはさんで重なり、新期御嶽の初期にはカルデラが生じたが、引き続く活動によってカルデラや放射谷が埋積されて、ほぼ円錐状の現在の地形がつくられた。火口のいくつかは現在火口湖となっている。1979年の噴火以降、蒸気の噴煙が続いている。
・ 標高3,067mの御嶽山は、山頂に噴煙たなびくコニーデ型の活火山。木曽節にもうたわれ、古来信仰の山として富士山・立山・白山・大山とともに霊峰として知られます。
・ 山の名著・深田久弥の「日本百名山」にも選ばれ、古くからの信仰登山のみならず、五峰五池の変化に富む眺望の良い独立峰として知られ、多くの登山客が山頂をめざす人気の山です。
・ 山頂部の湖沼群も神秘的で、一ノ池は標高3,000メートルに近い高層湿原。二ノ池は本邦最高位の同2,905メートル地点にある。三ノ池は同2,720メートルにあるが、いつまでも腐らないためお水取りで知られる。
・ 最近2万年間は、水蒸気爆発を中心にした活動期。
・ 日本の3000m峰21座のうち高度で14番目。
・ 日帰りで登れる3000m級の山。御嶽は6合目まで車で登れる。
・ 頂上には立派な神社が建てられている。
・ 登山道には霊人碑が無数に点在。
・ “木曽のおんたけさん”として不動の位置をしめたのは明治時代といわれているが、もっと古くから信仰の山として信者の畏敬を集めてきた巨峰である。
・ 北にある乗鞍岳と同じように、いくつもの峰を連ねて岐阜県境に立ちはだかる火山である。昭和54年の有史以来の爆発はあまりにも有名だ。北アルプスにわずかな距離を置くのが乗鞍岳とすれば、この山は遥かに距離を置いて、北アとは別格の孤高を誇っているかにみえる。
・ 剣ヶ峰を主峰にして、摩利支天山、継子岳、継母岳などが外輪山を形成する。山頂部には5つもの湖沼を抱き、それらを支える裾野は広大で美しいカーブを描いている。それがまた全国数百万人もの信者をひきつける霊山としての魅力であろう。「六根清浄」をとなえる白装束の人々の信仰の山として今も生き続ける山である。
・ 御嶽信仰の歴史は古く、初めは修験道の場として栄え、平安・鎌倉・室町の中世時代から、民間信仰が結びつき、御嶽独自の山岳信仰が生まれたとされます。この頃になると厳しい修行を重ねた道者と称する人々が集団的に登拝する風習が行われるようになりました。
こうした集団登拝は江戸時代末まで続き、1784年(天明4年)、尾張の行者・覚明(かくめい)によって三岳村の黒沢口が開かれ、1794年(寛政6年)には武蔵國の行者・普寛(ふかん)によって王滝口が一般民衆に開放され、これを期に木曽周辺にとどまっていた御嶽信仰が全国的な信仰へと拡大されていきました。
・ もともと御嶽の信仰は、御嶽山の山そのものであり、その象徴である御嶽神社を中心に信者が固く、広く結ばれていたこともあり、宗派を問わず、独自の講社として神仏混合の形態を実質的にとるわが国の特異な山岳信仰として存在しています。
・ 御嶽神社は山頂に奧社があり、山麓に里社、王滝村上島に三社、三岳村黒沢に若宮と本社があり、毎年夏になると白衣姿で参拝する講社と呼ばれる信者たちの団体で賑わいます。
(〜フリー事典等より)
【山名の由来】
・・・御とは霊山といわれ、702年御嶽神社奥社が祀られたことによる。近くに摩利支天山もある。タケとは大変高いの意。
古くは修験者がこの山に対する尊称として「王の御嶽」(おうのみたけ)と称して、「王嶽」(おうたけ)となった。 その後「御嶽」に変わったとされている。
【 登山コース 】
・ 登山コースは信州側の開田口、黒沢口、王滝口に岐阜側の濁河口とある。
《 王滝口コース 》
・ 田の原 - 7合目大江権現 - 金剛童子(8合目下) - 9合目石室 - 王滝頂上 - 剣ヶ峰
御嶽山への車道としては、最も高い標高地点(2160メートル)まで登ることが出来、また剣ヶ峰へのアプローチは最も短い。途中での眺望が優れており、登山口から王滝頂上までのコースが常に上から下まで見渡せる。登山口の田の原から王滝頂上までの間には8合目と9合目に無人の山小屋しかない。
《 開田口コース 》
・ 開田口4合目 - 7合目避難小屋跡 - 三ノ池避難小屋 - 賽の河原 - 二ノ池 - 剣ヶ峰
木曽側の3つの登山口のうち、唯一、信仰のためでなく作られた登山道。営林署(現・森林管理署)の作業道として開かれた。距離は長いが、大自然を満喫することが出来る。水場は4合目付近に湧き水があり、それ以外は三の池まで無し。登山口の標高が低く(1500メートル)標高差が大きいため、健脚向き。
御嶽山−2
行程 | 2,011(平成23年)10月12日(水) | 往復路 :マイカー | マイカー: ≫、 徒歩: → |
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A | 木曽福島 6:00 ≫ (御岳スカイライン) 田の原P (7合目)7:50 → 8合目 8:50 → 9合目 9:40 →10:20 御嶽山 10:40 → お鉢巡り → 11:40 二の池 12:00 → 9合目 12:40 → 8合目 13:20 → 14:00 田の原P 14:20 → (御岳スカイライン) ≫ 木曽福島(19号線) ≫ 塩尻IC ≫ 19:30 高井戸IC |
【 コメント 】
・ 久々に紅葉期の御嶽山に登りました。
・ 前日の乗鞍登山と同様、秋晴れに恵まれた登山日和でした。
・ 19号線から御岳スカイラインへの道へ進む。途中、御岳湖周辺で工事中のため案内板に従って迂回路を通りました。
・ 御岳高原一帯は、御嶽独自の山岳信仰が生まれた場所だけあって、至る所に存在が目に入りました。王滝口、黒沢口の両登山道には2万基を超える霊神碑が林立しているそうです。
・ 紅葉が見ごろな御岳スカイラインをゆっくり走る。 途中で紅葉風景を撮影、100台位駐車可能な立派な駐車場に到着。
・ 平日とあって、20台位の駐車、立派なトイレがあり準備後、出発。
・ 御嶽山を正面に石の鳥居を潜り、広い砂利道を登る。遥拝所に立ち寄り、安全祈願等をしてから、登る。
・ 金剛童子のある7合目を過ぎ、7.5合目付近からは急登となり、コメツガ、シラビソ等の生えた森林限界を抜けていくと、ハイマツに代わり見晴らしが良くなり、中ア、南アの展望が得られる。
・ やがて石室などがある8合目に到着。
・ 更に登り続け、9合目を過ぎると「ひと口水」。 もうひと登りで王滝頂上に到着。
・ 王滝頂上神社の横をぬけて八丁ダルミを通過、砂利道を進み山小屋をぬけて石段を登ると剣ヶ峰山頂の御嶽神社奥宮に到着。
・ 北側眼下にはコバルトブルーの神秘的な様相の“二の池”が目に飛び込む。
・ 休憩後、お鉢巡りの『36童子巡りの道』を進む。
・ この道は、一部岩山で、マークに従って進む。
・ やがて眼下に見えていたコバルトブルーの神秘的な様相の“二の池”に到着。
・ 岸辺は凍って太陽に輝いて、青く澄んだ空と、背後の剣ヶ峰との対比が印象的でした。
・ 二の池本館横で景色を堪能しながら休憩、神秘的な風景にすっかり心身ともに癒されました。
・ 帰路は、田の原と、ロープウエイとの分岐を9合目方面へ向かう。
・ 下山路も一見滑り易い大岩がありましたが、スリップなどなく安全に歩けました。
・ 田の原駐車場に到着、休憩後自宅目指して、出発。
* 紅葉は御岳スカイライン中腹辺りが見頃で、登山道では紅葉はあまり見られませんでした。
《 危険個所 》
・ 剣ヶ峰〜二の池〜剣ヶ峰(お鉢回り)の道は、一部判りにくい個所がありましたが、ペンキ印どうりに進めば問題なし。
・ 地獄谷から勢いよく噴出してるガスが気になりました。
御岳スカイラインの紅葉。 | 〃 | 〃 |
〃 :御岳スキー場 | 御嶽山 | 御岳スカイライン |
御岳スカイライン | 〃 | 〃 |
〃 | 御岳スカイライン終点 : 田の原 | 御嶽大神 |
〃 | 大江権現 | 剣ヶ峰まであと2,075m地点 |
7合目 → 8合目 金剛堂士 | 〃 | 紅葉したイワカガミ |
紅葉したイワカガミ | クロマメノキ | |
お地蔵さん | 8合目 石室 | 富士見石 |
9合目 | 草紅葉 | 9合目 石室 |
9合目 → 山頂 | 〃 | 〃 |
山頂直下 | 〃 月の門 | 山頂への階段 |
山頂 | まごころの塔 | 大御神火祭場 |
剣ヶ峰 山頂 | 〃 鐘 | 剣ヶ峰 山頂から眼下の二の池 |
〃 | 剣ヶ峰 山頂から眼下の 一の池 | お鉢巡り 36童子巡りの道 |
お鉢巡り | 〃 | 〃 二の池 |
お鉢巡り | 二の池 | 〃 |
二の池 | 〃 | 二の池 → 9合目 |
9合目 → 8合目 | 〃 | 御岳スカイラインの紅葉 : 帰路 |
御岳スカイラインの紅葉 : 帰路 | 〃 (朝日) | 凍った二の池 |
御嶽山−1
行程 | 1,993(平成5年)8月30日〜9月2日 | 往復路 :マイカー | マイカー: ≫、 徒歩: → |
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@ | @ 濁河温泉宿泊 5:10 ≫ 5:13 登山口 5:30 → のぞき岩避難小屋 6:50 → 飛騨頂上五ノ池 8:20 → 二ノ池 → 10:00 剣カ峰 10:30 →往路を戻る → 13:50 登山口 14:10 → 14:12 町営露天風呂 15:00 ≫ R361 17:00 高山市 宿泊 |
コメント:
・ 御嶽山は各所に御嶽教の社や神霊日碑等がある霊山。
・ 登山道は、良く整備されている。(一部過剰整備)。 危険箇所・不鮮明箇所なし。但し、剣が峰山頂・御嶽神社奥社から西側廻り二の池方面はガス時、注意。
・ 御嶽へは、田ノ原、黒沢、開田各コースからの登山者がほとんど。
・ 紅葉 : 7合目以上が見頃。
・ エメラルドグリーン色の三ノ池が素晴らしい。
・ 多数の石積塔が並ぶ賽の河原は異様な光景。
・ 剣が峰山頂・御嶽神社奥社付近は、常時混雑。
・ 全行程対面者 : 濁河〜三の池 10人。 剣が峰 :約100人/30分(夏の富士山頂なみの混雑)
1.下呂 → 濁河温泉直前 夕日 | 2.のぞき岩避難小屋付近 | 3. 〃 |
4.八合目:お助け水 | 5.三ノ池 | 6. 三ノ池 → 二ノ池 |
7.二ノ池 | 8.剣ガ峰 山頂 (御嶽神社奥社) | 9−1.賽の河原 9−2.コケモモ |
10.飛騨頂上(9合目) → 8合目間 | 11.7合目 | 12.濁沢 → 開田高原 |